第105回インターナショナルトークサロン

       中国の春節(旧正月)

                      
日 時: 平成19年2月24日(土) 午後3時〜5時
場 所: 藤が丘地区センター
参加者: 80名[一般63名 ゲスト3名 調理助手2名 スタッフ12名]

ゲスト: 李麗萍(北京出身) 譚麗容(成都出身) 劉秋萍(上海出身)
       
        

 春節とは旧暦の元旦、旧正月のことで、2007年は2月18日でした。中国
では新暦の元旦は一日のみの休みで、春節は一般には三日間の休みがあり、
学校はその前後三週間ほど休みとなります。
 一年中で賑やかな時であり、人々は家族と共に楽しみます。主に北の方では、
人々は大晦日に大量の餃子を手づくりし、爆竹を鳴らして年越しを祝います。
今回は、三人の中国人女性をお招きして、それぞれの故郷の餃子,彩りにサラ
ダ、長寿麺を午前中から助手の高峰艶さん(山西省出身)、来日したばかりの
尹一霖さん(ハルピン出身)とトークサロンスタッフとで作り、参加者に準備しま
した。 ゲストが中国各地の春節の楽しみや過し方、最近の中国事情を語って
もらうと参加者からは暖かい拍手と笑顔が向けられました。

 李さんは爆竹や花火を鳴らして厄払いをし、年越しのテレビを一家で楽しむ
大晦日は除夜の鐘を聞く慣わしがあるが、特に寒山寺の鐘は、一つ聞くと十年
は長生きするといわれていると説明しました。大晦日は徹夜するのが普通で、
早く寝ると縁起が悪いといわれているそうです。また、旧暦二日は町に即席の
舞台ができ、5元払うとカラオケが歌えるという娯楽もあります。

 譚さんは四川風の餃子はピリ辛風味で、長寿麺という麺料理で祝うことも
多いといいます。元旦は親戚や友人の家を回って新年の挨拶をするのが普通
とのこと。チベット族、回族、イ族などいろんな民族のいる四川省では、旧正月
休みがばらばら。近頃有名な九寨溝など素晴しい観光地があるので、
是非おいでくださいと観光案内もひとしきり。

 劉さんはこの日黒板の両側に張り出した対聯の語句「遠望紫気東来、近看青
牛西去」の意味を説明、老子の道徳経に盛られた中国古代の哲学の一端を披露
しました。さらに、中国の旧正月の終わりを告げる元宵節(旧暦1月15日)には、
一家団欒(中国で団円)を祈って餅団子を食べる風習があり、また封建的な時代
に、一年に一度男女が出会える夜なので、若い人が恋人探しに持って出た花
提灯が今も残っていると話しました。

 ゲストの話が終わり、質疑応答後、調理室から運び込まれたご馳走は「おい
しい、めずらしい」の賛辞のなか、みるみるうちになくなりましたが、
この間もゲストの回りは笑顔と質問の渦でした。
                              

当日の会場と調理室風景
  
  
  
  
  
  
   横浜市青葉国際交流ラウンジ横浜市藤が丘地区センター共催