第104回インターナショナルトークサロン
ゲスト:岡部利彦氏(資生堂国際事業部アジアパシフィック部)
:末安伸行氏(同上)
:郭 進忠氏(台湾資生堂)
日 時: 平成18年11月25日(土) 午後6時〜8時
場 所: 青葉区区民交流センター
参加者: 34名[一般20名 ゲスト3名 スタッフ11名]
会社が設立して134年。戦前から深く根を下ろし、戦後本格的に海外で
化粧品の販売を開始したのが台湾からという資生堂国際事業部アジア
パシフィック部勤務で、現在台湾とかかわりを持ち、第一線で活躍している
2名のゲストとトークサロン開催時台湾から出張で来日していらした台湾
資生堂の郭氏をお招きして、企業としての商品開発、マーケティング、現地の
事情と台湾の歴史、文化、宗教、民族性等を熱心に話していただいた。
台湾の基礎知識として、日本とは時差が1時間の九州よりやや小さい熱帯
の島であり、人口は2078万。島の南北に中央山脈があり、島の面積の55%
を占め、北には大都会の台北、南には南国情緒豊かな、現在ではマグロの
水揚げ量の多いことで知られている高雄があり、歴史的には山胞民族の
先住民が住んでいたところを16世紀末期からはオランダの植民地に、17世紀
以降には中国大陸南部から漢民族が大量に渡って来て、その中の鄭成功が
オランダから台湾を開放、19世紀末期には日清戦争で勝利した日本が台湾を
植民地として手に入れ、50年間統治。大戦後、台湾は中国に復帰したものの
大陸内の内戦により蒋介石率いる国民党政府が台湾を統治することとなり、
現在は初の直接選挙で選ばれた民進党の陳水偏が大統領に。
その他、教育制度は6334で日本と同じであること。英語教育は小学校4年生
からで、国民の多くは英語が通じ、台湾資生堂では100%喋れるとのことでした。
公用語は北京語で、簡体字は使わず、繁體字とのこと。宗教に関しては仏教と
道教とが混在した形であり、伝統的民間宗教以外の宗教を取り入れることに対
して寛容である。台湾の民族性は穏やかで、街は古風な風情が漂い、日本人
には懐かしさを感じさせてくれている。
特筆すべき点はIT産業の躍進で、インターネットの普及率は35%。IT製品の
生産は中国大陸市場を見据えて今後益々の躍進が期待されている。また、
台湾の美食について、レストラン天国であると。中国各地の出身者がいるため
に、あらゆる中国料理をはじめ、世界中の美味しいものを味わえ、一度食べた
ら忘れられないとも。
ティーブレイク後の質疑応答では沢山の質問をいただき、参加者とゲスト間が
熱心な話合いの場になり、中身の充実したトークサロンでした。
当日の会場風景
横浜市青葉国際交流ラウンジ・横浜市藤が丘地区センター共催