第100回インターナショナルトークサロン

              記念講演と音楽の夕べ

講演: 60周年を迎えた国連と日本

ゲストスピーカー:岡部みどり氏《国際連合大学 アカデミック・プログラム・アソシエイト》

音楽: 長谷川潤と仲間たち《読売日本交響楽団首席トランペット奏者と仲間たち》 

日 時: 平成17年11月26日(土)午後6時〜8時30分
場 所: 藤が丘地区センター
参加者: 74名(ゲストスピーカー、音楽演奏者5名、一般参加者52名、スタッフ16)
          その他同伴の子どもたち数名


 平成3年に青葉国際交流ラウンジと藤が丘地区センターの共催事業としてスタートしたインターナショナルトークサロンは今回で100回を迎え、記念講演と音楽を楽しんでいただいた。講演は「今年60周年を迎えた国連と日本」のタイトルで、現在、国連大学で平和と統治プログラム研究官として活躍されている岡部みどり氏をゲストに、本部が東京にある国連大学の説明、国連の働き、問題点、国連と日本及び日本人と国連の関わり方等をビデオと資料で紹介、現場の事情を率直に、分りやすくお話していただいた。

 第2次世界大戦の反省をもとに発足した国連は、現在では191カ国が加盟している世界最大の国際機関であり、国連の活動は多岐に亘っているが、その目標の第1項目は国際社会の安全と平和の維持である。しかし、イラク戦争で浮き彫りになったように60周年を迎えた現在、国連は多くの問題点を抱え、改革が叫ばれている。現実問題として、今尚、国際社会は核の脅威やテロリズムという危険にさらされており、また、不平等、貧困やエイズ、女性や人種差別、人権侵害や環境問題も深刻である。国連大学の役割は国連の問題点に関する調査・研究であるので、岡部氏をはじめとする次世代を担う若い研究者が国連と世界の学会の架け橋となり、国際社会の難問を解決していっていただきたいと思う講演であった。

 講演に先立って、長谷川潤と仲間たち(トランペッター4名と現在日本における電子オルガンの第一人者、大竹久美さん)がディアベリのファンファーレでオープニング。引き続き馴染みの曲を数曲演奏。ホールに響き渡る素晴しい音色を参加者一同堪能した。

 今回節目を迎えたトークサロンは国際社会で活躍中の若いゲストスピーカーと演奏家たちから大いに力を、また、トークサロン参加者からの暖かいご支持をいただき、第200回に向けて新しいスタートを切ることが出来た。

当日の会場風景