第96回 インターナショナル・トークサロン

食文化で分かる

ベトナムの心と姿

ゲスト:グエン・ティ・ミン・ターオさん《ベトナム語通訳》 

   日 時  平成17年1月22日(土)午後4時〜630

   場 所  藤が丘地区センター (田園都市線「藤が丘」駅下車北へ徒歩5分)
      

    参加者数:61名(ゲスト、関係者1、一般参加者45、スタッフ14


昨年来韓流ブームの日本ですが、それでも日本人に料理や小物を通して人気のあるベトナム。今回のトークサロンでは食文化を通してベトナムの生活習慣、現在の日本で忘れかけている家族の絆等をパソコンからの映像も加えてのお話し。その後実際にゲストの講習を受けたスタッフによる手作りのベトナム料理をいただきました。また食後はゲストと当日参加のベトナム女性を交えて交流の場に。フリートークを楽しんでいただきました。

ベトナムでは日常、挨拶の後で「なにか食べましたか」と尋ねます。これは過酷な自然と長期戦争のため、食の有難味を一番理解している民族だからです。ベトナムの食文化は民族の豊かな心を育んでいます。日々の食卓は家族の団欒の場であり,一人ひとりにとって家族の味を大切に感じさせる場でもあります。

ゲストの父親がフエ(京都のような古都)出身のため、家庭では伝統的なベトナム料理で育ち、自ら料理するようになったのは留学がきっかけでした。ひとり寂しく感じた時などは食材を工夫して味わうと不思議に故郷の人に会えたような感動と幸せを体験したこと、5年前に来日し,なかなか友達が出来なかった時、仲間にベトナム料理を作っていただいたら心が近づけ、ベトナムの文化や歴史に興味を持てくれるようになった体験談も披露。ベトナム料理はタイ料理ほど辛くなく,中華料理ほど油っぽくないので日本人の口に合うのではと。母国を離れて母国の有り難さを感じるようになったとのことでした。

その他、ベトナムのS字形国土について、四季はなく乾期と雨期に分れ,お米は年23回の収穫であること、ゲストの味わった季節の朝食と夕食について、ベトナムのお正月(テット)、親から子へ、子から親へのお年玉について、中秋節、新米祭り等についてもお話していただきました。 

当日の会場風景と当日のベトナム料理

                    青葉国際交流ラウンジ・藤が丘地区センター共催