第84回インターナショナル・トークサロン

            


ゲスト  トリゴ・ラウラ・イバナさん[イオン(株)海外企業管理部勤務]
      ルイス・セルダさん[大学生]

 日 時  2003年1月25日(土) 午後6時〜8時30分
 会 場  藤が丘地区センター
 参加者 48名 ゲスト友人3名

内容

 第1部は、南米・アルゼンチンからラウラさん、カリブ海の島国・プエルトリコからルイスさんを迎えて、夫々のお国紹介とラウラさんには身体に良いとされるマテ茶の入れ方のデモンストレーションをしていただいた。第2部は、アルゼンチン料理の指導と試食会を前もってしていただき、当日は世話人数名で3種類の料理とフルーツのデザーを調理し、ペットボトルのマテ茶を料理と一緒にいただきながら交流会の場に。第3部は参加者のレクエストで、ラウラさんと友人の母親とでアルゼンチンタンゴを、ルイスさんには創作・アフロ・カリビアン・ダンスとサルサをラウラさんとでデモンストレーション。その後会場の参加者が加わりステップの練習。終始和やかな国際交流の場になった。

 アルゼンチン経済は1991年からの10年間は安定していた。その間1アルゼンチンペソ=1USD。一方お隣のブラジルは1レアル=1USDだったところ、その後半値にした為、アルゼンチンで生産していたものをブラジルに移して生産するようになった(ブラック・マーケット)。その頃から経済が傾き、危機に直面している今現在100%のインフレで、1月に1時帰国した時、100円の物が200円になっていた。それでも、アルゼンチン人は国のためにがんばろうという気持ちが強く、今日どうにかやっていければ、明日もやれるという楽観的な面も強くある。
 アルゼンチンは観光にも力を入れていて、人口の殆どは首都のブエノスアイレスと、コルドバに集中しているが、変化に富んだ気候と風土があり、楽しみ方も色々ある。アルゼンチンではサッカー選手は一番人気があり、日本人がイギリス人のベッカム選手に騒いでいるのが分らないとも。アルゼンチン選手の方がずっと格好良いとのことでした。
 会場に出されたアルゼンチン料理は:エンパナーダ(パイ皮に、牛ひき肉、玉葱、ピーマンのみじん切りを炒めたものを黒オリーブ、レーズン、ゆで卵を加えて包みオーブンで焼いたもの)、フリトゥーラ(サトイモ、にんにく、玉葱のすりおろしたものに小麦粉を加え、低温の油で揚げたもの。この料理はキューバの方に教えていただきました。)、ほうれん草のトルティーヤ(ほうれん草と玉葱のみじん切り入りオムレツのようなもの)と、デザートにホイップした生クリームをのせたシロップ漬けのフルーツ(りんご、キーウィ−、みかん、バナナ入り)。どれも大変美味しいかったと好評でした。

 プエルトリコはコロンブスの第2回目の航海で発見されて以来スペインの殖民地であった。アメリカ自治領になったのは1898年のスペイン・アメリカ戦争で負けたのが原因。それでも公用語はスペイン語で、人口350万の内、ラテン系が60%、ヨーロッパ系白人が20%、アフリカ系黒人が20%。島の面積は四国の半分ほどで、北は大西洋に南はカリブ海に面している。ルイスさんはアメリカの大学に在籍。今は日本の大学に留学中。ラテン系の音楽やアフロ・カリビアンの音楽がかかっていると身体が自然に踊りだし、プエルトリコ人を自覚するとのことでした。会場での創作ダンスはアフリカの精神を受継いだサルサとは違った本格的なダンスでした。


当日の会場風景    ラウラさん、ルイスさんのお国紹介。アルゼンチン、キューバの料理。ライラさんが友人の母親とタンゴを。ライラさんとルイスさんがサルサのデモンストレーション。交流の場となった会場。

横浜市青葉国際交流ラウンジ・横浜市藤が丘地区センター共催