日 時 2007年1月20日(土) 午後2時から4時
場 所 青葉区区民交流センター 会議室2&3
講 師 寺戸淳子さん(専修大学講師)
講師は幼少の頃、家族と共にフランスで過ごされ、早稲田大学〈文学部〉、東京大学博士課程(宗教学)修了後、フランスに留学され、「ルルド巡礼」をテーマに研究された学者です。研究の成果が実って、主著「ルルド傷病者巡礼の世界」(知泉書館)は見事、2006年度渋沢・クローデル賞(本賞)を獲得されました。
堅苦しい肩書からは想像もつかない小柄で華奢な普通のお嬢さんといった感じで、大学のキャンパスを歩いていれば現役の学生かと見間違えるような方でした。
そんな講師が当日は念入りに準備(レジュメ、ビデオ等映像も準備〉をされ、構成も良く、巧みな話し方もあって、聴衆を魅了しました。
レジュメに添って@ルルドの泉とは、Aルルドの水の奇跡とは、Bこれまでのルルド巡礼とは〈歴史〉、C現代のルルド巡礼とは、と、順を追って話され、
今でも年間500万人もの人がルルドを訪れるのは、必ずしも治療を目的にしているのではなく、傷病者は治癒されなくとも健常者と共に生きることが出来ると言うこと、健常者〈オスピタリテ・ボランティア)
は勿論、傷病者も傷病の度合いに応じて、助けを求める人に対して即座に対応する組織(ディスポニーブル-他者の求めに応えるー)が、ルルドにはあるということ、それを目的に人々が集まってくるのが現代のルルド巡礼であると言うことで講演会を締めくくりました。
主催 横浜市青葉国際交流ラウンジ