日 時: 3月7日(火) 午後6:30〜8:30
   場 所: 青葉国際交流ラウンジ  会議室#2・3
   講師:  渡辺 英俊氏 (元カラバオの会 会長、
                    プロテスタント牧師
                  〔社〕神奈川人権センター副理事長)


外国人の人権、労働問題に活躍されそのための全国組織を作り上げ、中区の
寿町等を起点にほとんど保護されない外国人労働者のために献身的な奉仕を続け
法務省、国会、政府との折衝を続ける牧師さんです。

 昨年パキスタンの事業家が沖縄での仕事の帰路航空機内での携帯電話の窃盗の
疑いをかけられ羽田空港のバスの中で荷物を開けられ調べられた。
後ろの席にいた家族ずれから「あの人が」と言う疑いを受けてのことであったが、
その後座席の下からそのものが、出てきた。
当人は大勢の客の前での取調べで、心が大きく傷つきトラウマになったと言う。

もしこれが日本人であったら、又欧米系の白人であったらどうなったのだろうか?
このことを人権問題として取り上げ会社に抗議をしたが会社はこの事件はすでに
解決済みといって受け合わなかった。これが日本人の人権感覚ではないのか、
日本社会の中で差別が充満している。マスコミ、又犯罪白書等もこのような
風潮がないとはいえない。

現在も外国人登録、出入国管理等の法制に各種不備がありこれを訂正する
働きかけを行っている。寿町には約1000人の住人がおりそのうち100人は
路上生活者である。先生の組織で、毎晩いき倒れがないか深夜の巡回を
している。週1回炊き出しを行っているとのことでした。
最期に平和は人権の器であり、人権には平和の中身があると言う深みのある
解説で終わられました。