講演会

嵐の中のイラク

〜アラブ世界と日本の役割〜


ゲスト:阿部政雄氏(元東海大学講師・日本ペンクラブ国際委員・日本アラブ通信主宰)
日 時:  2004年11月23日(祝) 午後1時30分〜3時30分開催済み
場 所:  青葉国際交流ラウンジ2階会議室




  講師は1955年バンドンでの第1回アジア・アフリカ会議に出席されて以来、アラブ世界との友好・文化交流の道づくりに力を注ぎ、エジプト大使館、イラク大使館等数多くのアラブ諸国との協力活動をされてきた方です。
 アラブの一般大衆の心情をよく理解されている立場からの講演には、傾聴すべきものが多々ありました。

 世界に36%の石油を供給するアラブ地域には2003年3月アメリカのイラク侵攻とフセイン体制の崩壊後、復興支援活動のため日本からの自衛隊も派遣されています。
 しかしながら、イラクには平和が訪れるどころか一向に収まらない武力行使とそれに対する反抗・テロが激しさを増し、日本人外交官、ジャーナリストの惨殺などの事態も発生しました。

 アラブ世界は原爆投下に同情し、戦後の日本の発展を尊敬の目で見てきた親日感情の強い人々の多いところです。ここの人々は欧米の企業より日本企業の誠実さ、情熱と技術指導の親切さを感じる中で親日感情を強めてきていました。
 しかしアメリカのイラクに対する姿勢に疑問を抱き、自衛隊と軍隊との違いを理解できないイラクの一般の人々の間で自衛隊の派遣が戦前からの親日感に影響が出てこないか講師は深い懸念を示されました。

 聴衆も新しい世界アラブの人々の心に共感するものが多くタイミングの良い講演会として、聞いて良かったという声が多かったようでした。

 当日の会場の様子を下の写真でご覧ください。



司会者の紹介を受ける阿部先生

講演中の先生

熱心に聴講する参加者たち(1)

熱心に聴講する参加者たち(2)

先生と参加者たち

阿部先生と当日のスタッフ一同

主催:横浜市青葉国際交流ラウンジ